fc2ブログ

そろそろ一度更新を・・・(^^;

一月も 早18日・・・(しかも! あと少しで また日付が・・・)。
いつまでも「謹賀新年」がTOPじゃカッコ付かないので、そろそろ更新をば。
とは言え、次の記事は まだ準備中。さて、どうしたものか・・・。

そうだ、今 巷での「表現の自由」をめぐる議論は、フランスの風刺画
発端だそうですね。
今宵はこれにちなんで、風刺関連のお話を一席、設けたいと思います。


権力を笑え!? 粋でお洒落?な日本流 “風刺術” ♪
 時は江戸時代初頭の1611年。徳川家康が京の二条城で、上洛した豊臣秀頼と
 対面した後のこと。洛中でこんな落首(作者不明の、政治や世相などを風刺した
 和歌)が聞かれるようになります。

  「御所柿は ひとり熟して落ちにけり
     木の下に居て 拾う秀頼」


 関ヶ原の合戦に勝利して江戸に幕府を開き、すでに二代目の秀忠に将軍職を
 ゆずっていたものの、当時家康は70歳を迎えていましたし、大坂城には秀吉の
 遺児である秀頼が健在。この歌は・・・

  「大御所(隠居した将軍の意で、家康を指す)は もう先が長くはないから、
     そう遠くないうちに天下は秀頼(豊臣氏)の元へ戻るだろう」

 ・・・といった意味になります。それにしても、老齢の家康を “熟した柿” に例える
 なんて、ナンと言うセンスの持ち主!!

 この時 秀頼は19歳。その立派な成長ぶりに、家康は不安を覚えたとも伝えられて
 いますから、思わず苦笑い・・・では済まなかったかも知れません。

 だからと言って、家康が(処罰するために)歌の作者を探させたり、言論の弾圧の
 ようなことを行ったと言うたぐいの話は伝わってはいません。
 天下人たりうる人物の器の広さか、はたまた アウェイの民衆を敵に回すのは得策
 ではないと言う計算からか・・・(もっとも、密かに探し出して闇に葬った・・・なんて
 ことも、なかったとは言い切れませんけどね)。

 それから 5年後の1616年、家康は 75歳でこの世を去ります。
 二度にわたる大坂の陣で豊臣氏を滅ぼし、徳川政権の基礎固めを終えてから。
 
 例の落首の作者が存命ならば、「自分の読みは甘かったか・・・」 と、苦笑したかも。


 この他にも、後醍醐天皇の建武の新政と、それに伴う世の乱れ、風潮などを批判した
  「二条河原の落書」 から、狂歌、明治期に流行った「オッペケペー節」、歌では
 ありませんが、戦時中のスローガンの一つ 「ぜいたくは 敵だ」 に“” の一文字を
 書き加える・・・みたいなものまで、痛烈な風刺の精神はしっかりと踏まえながらも、
 実にユーモアやウイットに富んだ様々な表現が 現代にまで伝わっています(まあ、
 そうでなくては何十年、何百年も残らないとも言えますが)。

 粋や洒落を愛し、風流や遊び心を好んだ日本人の成せる業・・・なのかもしれません。

 ―参考文献・サイト―
 児玉幸多 監修 『少年少女日本の歴史 12 江戸幕府ひらく』 1986年 小学館
 Wikipedia・狂歌Wikipedia・落書


ペンは剣よりも強し と言う言葉があります。
言葉や文章も、使い方一つで 銃や爆弾と同等、あるいはそれ以上の威力、影響力を
発揮するかもしれません。風刺画のような絵だって、もちろんそう。

確かに、権力による規制は好ましいものではないけれど、自由なのだから何でもあり
・・・と言うのもいかがなものか???

何事にも “限度” はあるはず。表現の自由が認められているからこそ、ある程度の
自制は必要なんじゃないかなぁ。線引きが難しいと言う問題もありますが、それを
意識しているか、そうでないかだけでも 結果は随分と違ってくると思います。

過ぎたるは 及ばざるが如し って言いますもの。ねぇ・・・。
別に脅しに屈して黙り込むワケではなく、言葉や表現を十分に吟味し、脅しの根拠に
なるような隙を与えないことも大事なのではないでしょうか。


さてさて、話は変って 最後にリンク関連のお知らせをば・・・。

 大変残念ではありますが、閉鎖されたと思われる 「白樺の国の小さな家」 の
 リンクを解除させていただきました。長い間ありがとうございました<(_ _)>


それでは、また次回! 今度の更新は、いったいいつになるのやら・・・(^^;
スポンサーサイト



web拍手 by FC2

新年のごあいさつ・2015

豊後二見ヶ浦の初日の出
賀詞2015

皆さま、おはようございます!
新年早々「蓮賀庵」へのお運び、誠にありがとうございます<(_ _)>

旧年中は大変お世話になりました。
今月で当ブログも 3年目を迎え、運営は 4年目へと突入!!
これも偏に、応援してくださる皆さまのお陰さま♪

とにもかくにも
なんでんかんでん、しらしんけん!!!
をモットーに、頑張って行きたいと思います(・`ω´・)

本年も変らぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
あ、そうそう。素材工房 蓮賀砦 もよろしくね

それでは また次回(^^)/


補足:豊後二見ヶ浦とは・・・
     県南の上浦(かみうら)の海岸にある岩場で、
     伊勢の夫婦岩に似ていることから、こう呼ばれています。
     岩の間から日が昇るため、初日の出スポットとしても
     知られているんですよ(^^)

   ※イラストはイメージです。このアングルからの日の出の位置は
     実際とは異なっているかもしれません。あしからずm(_ _)m
     着物に描かれている鳥はウグイスではなくて「メジロ」です。
      「ブンゴウメ」と合わせて、県の木、花、鳥なもので(^^)
web拍手 by FC2
プロフィール

蓮賀まさとき

Author:蓮賀まさとき
 
「蓮賀庵」を営むヘタレな主。
ナントカの横好きで、チマチマと
創作にいそしむ小心者。

御文のあて先
御文のあて先
基本的に、リクエストは
お受けいたしておりません。
あしからず・・・m(_ _)m

★お願い★

当ブログに掲載の画像や、
記事などの無断転載、流用は
しないでくださいね。
「直リンク」も禁止です。

また、「素材配布」カテゴリ内の
素材をご利用の際は、使用要綱
を遵守してくださいますよう
お願いいたします。

★お知らせ★

本ブログは2012年4月28日
より「FC2アクセス解析」を導入
しております。

本ブログは 以下のアフェリ
エイトプログラムに参加して
います。
(2016年1月17日現在)
・Amazomアソシエイト
  プログラム

「蓮賀庵」はリンクフリーですが、
相互の場合は、検討の上で
お断りさせていただくことも
ございます。
あらかじめご了承ください。
リンクバナーはこちらの記事
からお持ち帰りください。

アクセスカウンター
最近の記事
最近のコメント
Amazon.co.jpアソシエイト

★お金にまつわる
   “5つの力” とは・・・!??

★バビロンの
   大富豪に学ぼう!

★水中考古学と歴史ロマン♪

★ウディタ関連の本♪♪

★地図つながりで・・・?

★絵を描いてみたい
   あなたへ・・・

★ネーミング資料

カレンダー
12 | 2015/01 | 02
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
検索フォーム
カテゴリ
リンク集
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ